裁量を与えられ、責任感と主体性を
持てる企業を探し求めて

前職のマーケティングリサーチ会社にはリサーチャーとして入社しました。お客様のニーズに応える市場予測のリサーチやコンサルティングという仕事そのものに面白さややりがいを感じましたが、一方で役回りとしてはどこまでも第三者。顧客との信頼関係は築けていても、「自分のリサーチ結果をお客様がどのように活用したか？そのマーケティング活動の結果がどうなったのか？」という疑問と、顧客のビジネスの結果にまで責任を持てないことに、物足りなさを感じるようになったことが、さらなる転職への動機となりました。

数ある企業の中でKOAを転職先に決めたのは、KOAの取引先に自分の知っている会社が多く、これまでのリサーチ業務で得た知識を活用出来そうと思ったからです。それに、外部のコンサルティング会社のような伴走型ではなく、スキルや知識を活かしながら主体的に事業へ参画できる業務内容でもありました。また、良い理念を持った会社だなと思えたことも、理由の一つ。「循環・有限・調和・豊かさ」の4つの価値観を大切にしていることが気に入りました。中でも「拡大ではなく循環させる」という言葉に、ただ数字を追うことが仕事ではなく、「仕事の先に誰を笑顔にしているのか」「社会にどのような影響を与えるのか」を意識してマーケティングの業務ができると思いました。

マーケティングだけに留まらない
幅広い仕事が魅力

配属先のマーケティングセンターで取り組んでいる仕事は、マーケティングだけではありません。市場調査～戦略立案の仕事に携わるのは上司と私の二人で、その他のメンバーは売上の最大化を目的とした生産・販売間の調整や、販売のしくみの構築に関する業務に取り組んでいます。

我々のマーケティング業務は、様々な情報を基に世の中の変化や中長期の需要を予測し、それを踏まえたマーケティング戦略立案を行います。

KOAにおけるマーケッターの役割は、単純に世の中の動向を予測し、売上に繋げていくだけでは足りないと思っています。今後、電気自動車をはじめとして、抵抗器の需要がさらに伸びる予測は立てられていますが、拡大するマーケットでKOAがどのくらい戦えるのか？どのような価値を提供できるのか？を考えていく必要があります。

また、製造業で使用される産業機械の分野においてもKOAのビジネスチャンスが広がっていることから、産業機械分野に向けた拡販のための戦略立案にも取り組んでいます。そのために、マーケティングセンターは技術部門と新製品の開発に向けてタッグを組み、そこに様々な部門が加わる形でプロジェクトを活発化させています。このように、一般的なマーケティングの枠に捉われない仕事に取り組める毎日に、想像以上の手ごたえを感じています。このような業務に対して、KOAでは取り組み方から自由に決められるほどの裁量を与えられているので、現在はAIのソフトウェアを導入し、データの収集や解析を効率よく、かつ高い精度で実行できる環境の準備を進めています。

私が入社してから課題に感じたことの一つに、ブランド戦略があります。抵抗器メーカーのトップランナーとして国内外で広く認知されている一方で、KOAという企業のあるべき姿ということに関してお客様からの見え方はまだまだ不十分。社内にいると様々な理念やスローガンに満ちていて魅力的だなと感じるのですが、それらを精査しながら、今後外に何を打ち出していくのか、それを通じて当社をどんなブランドとしてお客様に認識いただくかを、ブランディングチームに参画して検討しています。

お客様に「KOAなら安心」と信頼していただけるブランドとして価値を向上させていく仕事も、貢献度が高い分だけやりがいがあります。
マーケティング部門としてはデータ分析に基づいた提言を全社に対して行いながら、同時に新しいブランドを描き、世界から求められる存在となれるように、私自身も仕事を通じて貢献していきたいと考えています。